高画質・高fpsを維持しつつ、VRMも表示するゲーム配信を実現するには?

高画質・高fpsを維持しつつ、VRMも表示するゲーム配信を実現するには?

2020年10月29日

更新日: 2021年4月29日

はじめに

買ったはいいけど、まだ遊んでいないゲームが溜まりに溜まっています。

よって現在、ちまちまと消化中。

しかし、ただ遊ぶだけでなく、今は配信が流行りの世の中であり、なおかつ遊んだゲームの記録を残すためにも、プレイの様子を配信しながら遊んでいます。

とはいえ、ゲーム中の映像を垂れ流すだけでは面白みがなく、かといって顔出しも声出しもしたくない。

よって、プレイ映像のすぐ近くにVRM形式のキャラを置いて、配信画面を彩っています。

自分で言うのもあれですが、プレイの腕前やトークは、お世辞にも褒められたものではありませんが、キャラが居るだけでも他の配信よりは目を引くはずです。

キャラ表示の詳細

最初の画像の右下には、VDRAWにてコントローラーを握ったキャラを読み込んでいます。

プレイヤーのキー入力と同じとおりにコントローラーを押しまくり、なおかつWebカメラを通じて顔認識させることにより、体の揺れや表情の変化まで連動させています。

背景に居る大勢のキャラは、Desktop Magic EngineおよびDesktop Manで読み込んでいます。

自動的にうろうろしてくれるので、まるで応援してくれるギャラリーのように見せかけています。

たまにそっぽ向きますけどね。

これらをOBS上で組み合わせて、配信映像を作り出しています。

しかし、これらのキャラを配信しながら表示させるのは、意外とPCのパワーを消費してしまうもよう。

2Dゲームならまだしも、負荷のかかる3Dのゲームを遊んでいると、VRMのキャラと配信映像がカクついてしまうことが多々あります。

たとえば、デフォルメなグラフィックであるFallGuysをやっているときは、ゲームそのものは60fpsのまま快適に遊べるのですが、VRMのキャラたちは少々フレームレートが落ちてしまいます。

一方で、モダンウォーフェアなどのようにリアルで重厚なグラフィックのゲームだと、VRMがもはや静止画同然になってしまい、見せられたものではありません。

ゲームの方も処理落ちするうえに、配信も途中でエラーになって強制終了してしまいます。

キレイな画質も、なめらかな動きも保ちたい。しかし、周辺のVRMキャラを切ってしまっては、そこら中のタダの配信と変わらない…。

どっちも捨てずに済む、解決方法はないものでしょうか?

グラボを買い換える

もっともシンプルな対処法。

私が現在使用しているグラボは、GTX1660 SUPERです。

いくら現行のシリーズとはいえ、RTX2000番台、さらには最近になって登場した3000番台と比べて性能は劣っていることは、名前の数値的にも明らか。

よって、GTX1660 SUPERよりも強い型に付け替えるだけで、配信時の処理落ちが改善される可能性はあります。

しかし現在、全国的にグラボの価格が高騰しており、新旧問わずほとんどのグラボが定価よりもはるかに高いぼったくり価格となっています。

(2021/4/29時点でRTX3060の場合、本来の定価は5~6万円代だったはずなのですが、99800円まで跳ね上がっています。)

よって今は、グラボ買い替えは我慢せざるを得ません。

グラボを増設する

先程のは、1つのグラボを強力なものに付け替える話でした。

今度はそうではなくて、もう1つグラボを付けること。以下、サブのグラボと呼びます。

2つ付けても単純に性能が上がるわけではなく、それぞれのグラボに行わせる処理を分担させられるようになります。

NVIDIAのコントロールパネルを開き、3D設定の管理へ移動すると、各プログラムごとに使用するグラボを選択することができます。

(ゲームによってはその中で選択することもできますが、無い場合はこのコンパネから。)

現在は1つしかグラボがないので1つしか選択できませんが、2つあれば2つから選択可能になっているはず。

よってもし2つある場合、遊んでいるゲームは強力なメインのグラボを選択し、VRM系アプリやOBSにはサブのグラボを選択することで、処理落ちを軽減できるのではないかと考えています。

しかし、そもそもグラボを2つも装着するには、マザーボードにPCI-E x16の差込口が2つ存在していなければなりません。

私のPCにはそれが1つしかないため、グラボの増設は困難です。

性能が落ちても良いのなら、x1の差込口も存在しており、x16からx1に変換するケーブルでつなぐ方法もあるのですが、x1はすでに無線LANアダプタが使用中です。

よって上記のように、x1の差込口を増設する機器を使えば、無線LANアダプタとサブのグラボを併用できるのではないかと考えています。

ただ、本来は一つであるx1に対して、無線LANとグラボを同時に使用することになるので、動作は保証できません。

仮に動作するにしても、グラボが2台になるため、電源容量にも気をつけなければなりません。

そもそもこのx1増設パーツですが、すでに品切れなんですよね…。代替品も見つからない。

上記のように、一見するとPCI-Eを増設するようなパーツが他に存在するように見えますが、これはPCI-E増設ではなくPCIに変換するだけなので、うっかり間違えないように注意。

マザーボードを買い換える

先程のグラボ増設と関連する話ですが、PCI-E x16が2つ以上存在するマザーボードに買い替えてしまえば、グラボを2枚差し込めます。

x16が2つ付いている大きいマザーボードであれば、おそらくx1も付いているはずなので、無線LANアダプタも併用できます。

しかし、私は組立という作業が大の苦手であり、マザーボードの交換はほぼPCまるごと交換に近い作業なんて、とてもやっていられません。

そんなことをするくらいなら、いっそPC本体ごと買い替えた方が手っ取り早いです。

最新のグラボ単品の価格は高騰中ですが、幸いにも最新のグラボを搭載しているPC本体の方は、とくに値上がりしている様子はありません。

他のパーツも古くなっていますし、グラボのみ買い換えるよりは経済的かもしれませんが、それでもグラボ単品よりは当然ながら高く付きます。

あるいは、PCショップにパーツ交換の代行をお願いするのもありかもしれません。

作業料は取られてしまいますが、素人がやるよりは確実です。

BTOパソコンのマザーボードは交換できる?注意点や交換手順を徹底解説|ドスパラ通販【公式】

なお、今回使用しているPCは、ドスパラで購入したいわゆるBTOのPCなので、マザーボードを交換すると、OSのライセンスが切れて買い直しになるのではないかと心配でした。

ただ、上記サイトによると、交換前にMicrosoftアカウントを利用してWindows10にログイン済みであれば、マザーボード交換後にMicrosoftアカウントでログインし直すことで、すぐにOSのライセンスが更新されるようです。

外付けグラボを使う

外付けグラボBOXならば、電源内蔵なので電源容量を気にしなくて良いうえに、差し込むだけで使えるので、PC本体を開けなくて済む…。

と思ったのですが、そのBOX自体が高額であるうえに、Thunderboltという差込口が必要になってしまいます。

私のPCにはそんな差込口は存在しておらず、USBからThunderboltに変換するような便利な機器も存在していません。

なお、もとからThunderboltが付属していないPCであっても、PCI-E x1用のThunderbolt増設パーツが存在しています。

外付けグラボを使うなら、結局はPCを開けなくてはならないようです。

しかし、先述のようにPCI-E x1は、すでに無線LANアダプタで使用中です。

x1増設パーツはもう手に入らないうえに、仮に手に入ったとしても、無線LANとThunderboltを併用した状態で動作するかは保証できません。

PCを増設する

ゲームと配信を1つのPCでやるのではなく、ゲーム用と配信用、それぞれ違うPCに分けることでも、負荷を分担できます。

ゲーム用PCでガンガンに処理が重いゲームを遊んでいたとしても、配信用PCはその映像を見ているだけなので、さほど負荷になりません。

ただし、PCからPCへ映像を送るためには、キャプチャーボードが必要になってしまいます。

PS4などのゲームを配信している方であればお持ちかもしれませんが、これもまた高額な商品です。

それに加えて2台目のPCも当然必要になってくるので、さらなる出費です。

ただ、高騰しているグラボよりは、さほど性能を気にしなくていい中古PCの方が圧倒的に安価。

仮にPC2台とキャプチャーボードを用意できたとしても、もうひとつの問題はVRMのキャラとゲームでキー入力を連動させられないこと。

ゲームとVRMを同時に起動しては処理落ちするので、VRMは配信用PCで表示させることになりますが、コントローラーのキー入力は当然、ゲームをしているPCで受け付けなければなりません。

しかし、VRMのキャラはキー入力に連動して動くことになるので、別々のPCに分けていては棒立ちになってしまいます。

Share your Mouse and Keyboard with Synergy – Synergy Business – Symless

Synergyのように、2つのPC間を1つのマウスとキーボードで行ったり来たりできるようにするアプリはありますが、それがコントローラーにも対応しているかどうかは、どこを探しても見つからない。

せめて、2つのPCを1つのコントローラーで同時に動かせるようにするアプリがあればいいのですが…。

冒険日誌|目覚めし冒険者の広場

なお、PS4とPCの組み合わせであれば、PS4とコントローラーを(おそらく無線で)接続させたあと、PCとコントローラーを有線接続すれば、同時操作できるようです。

これがPC同士でも通用するのかどうか…。今はPC2台ないので検証できません。

CPU内蔵グラフィックを利用する。

わざわざパーツを買い足さなくても、VRMの処理をCPU内蔵のグラフィック機能にまかせてしまえば、グラボの負荷を減らせるのではないでしょうか…?

CPU内蔵グラフィック(iGPU)と外部グラフィックボード(dGPU)を同時接続して特定のゲームなど高負荷ソフトウェアのみdGPUを利用する │ NEL Laboratory

上記のサイトの場合は、普段の作業時はCPUにして、ゲームに対してのみグラボを使用するという構成にしていますが、その逆がやりたいのです。

よってBIOS画面を起動して、統合グラフィックを有効にしようと思ったのですが…どこを見ても見当たらない。

それもそのはず、当環境のCPUはRyzen 5 3500であり、このCPUには内蔵グラフィックが備わっていません。

よって、この手段を試すことはできませんでした…。

CPUの買い替えならグラボより安く付きますが、買えたところで動作の安定性にも不安が残ります…。

ただ、同じRyzenのもっと上位のものに買い替えようにも、デスクトップPC向けのRyzen 3500以上では、内蔵グラフィック有りのものは見当たりませんでした。

かといって、わざわざ下位のものに買い換えるわけにもいきません。

Intelを選ぶという選択肢もありますが、そうなるとマザーボード交換も必要になってしまいます。

マザーボードの交換は大変な作業です。

無線LANアダプタの使用を諦める。

ぶっちゃけ、無線LANアダプタをPCI-E x1から外してしまえば、そこにサブのグラボを差し込めるので、2枚差しが実現します。

ただ、大半のグラボはx16なので、x1への変換ケーブルが必要であるうえに、スペックの低下も発生します。

とはいえ、サブのグラボにゲームはさせないので、少しくらいの低下も仕方ないところ。

しかしこれをやってしまうと、LANの方は有線に戻すか、無線のままにする場合はUSB型に変えなければいけません。

また、有線だと速度が1Gbpsであるのに対して、Wi-fi6はなんと有線超えの1.2Gbpsが出ますが、残念ながら現状はUSB型でWi-fi6のものが存在しません。

配線の煩わしさがイヤだからWi-fi6の無線に乗り換えたのに、また遅い元の環境に戻してなんていられません。

まとめ

  • グラボを高性能なものに買い換えるのが手っ取り早いが、価格高騰中。
  • グラボ2枚差しが可能なマザーボードに買い換えると、マザーボード交換作業が非常に手間。
  • PC本体ごと買い替えなら確実だけど、グラボ単品の買い替えよりは高い。
  • Thunderboltを買って、外付けグラボを装着する。ただし、PCI-E x1は無線LANアダプタが使用中。
  • PCI-E x1を増設するパーツは存在するが、もう品切れなので手に入らないうえに、動作の保証は無い。
  • PCをもう1台設置して、ゲーム用と配信用に分担する。ただし、キャプチャーボードも必要。
  • 内蔵グラフィックありのCPUなら、それとグラボで分担できそうだけど、CPUの買い替えが必要。
  • 無線LANアダプタを外せばサブのグラボを差し込めるが、また元のネット環境に逆戻り。

方法こそいくらでもあれど、安上がりには済まないようです。

追記。もうしばらく待てば、大きな出費をせずに理想の環境が実現? (2021/4/29)

世界初のWi-Fi 6対応のUSB接続子機、ASUSとD-Linkが発表【CES 2021】 – INTERNET Watch

先程、Wi-fi6のUSB型は無いと書きましたが、内蔵型ではなくUSB型で、なおかつWi-fi6の無線LANアダプタの新製品が、今年1月の時点で発表されていたようです。

発売時期は未定ですが、これが発売されたあとは、大型のマザーボードを搭載したPCや、延命装置のように長いコードをぶら下げたPCI増設パーツを買わなくても、内蔵だったWi-fi6をUSBのものに入れ替えて、空いたx1にサブグラボを挿せそうです。

ただ、発売日未定なので、いつまで待つことになるのか…。

もしサブグラボを増設可能になったとしても、今使ってるPCではグラボ2つも内部に収まりません。

ところが、上記のように5インチベイのスペースにグラボを取り付けられるようにするパーツが存在するので、これと延長ケーブルを組み合わせれば、PC内部に収まるかもしれません。

ネット配信が充実している今、よっぽどのマニアで無い限り、DVDやブルーレイを使うことは全くなく、5インチベイには何も装着していないので、空いているスペースが有効活用できそうです。